死んだらどうなるんだろう

最初の方で“小さい頃に突然、人はいつか死ぬんだと意識した”とあったのが、おもしろいなーと思いました。起業家の人でコレを言う人、多いですよね。

ご存じのスティーブ・ジョブズも突然の重病で余命を宣言されてから神がかってきたし、孫さんも若い頃、起業した直後に大病で入院してる。楽天の三木谷さんは故郷の神戸で大震災があったことで、「人間、いつ死ぬかわからない」と感じて(大企業を退職し)起業したと言っていた。堀江さんの場合は特にそういう経験はなく、突然“死”という概念が降りてきて・・ということらしい。


2010-08-04

私は小学校二年生の頃に「死んだらどうなるんだろう」ということを毎晩考えてしまい、眠れない時期があった。死んだらどうなるんだろう。何も感じることは無い、何も見えない、触れることができない。自分というものは無くなってしまうのだろうか?それともただただ空気中を漂うだけの存在になるのだろうか。おばけになるのだろうか。いろいろなことを考えた。


多くの友達も同じことを考えてるのだろうな、と思い聞いてみると、以外にも楽観的に考えているらしかった。
「死んだらどうなると思う?」
「さぁ、無になるんじゃない?」
「こわくはないの?」
「別に」

そこで会話は途絶えてしまった。


しょうがないので、今度は父に聞いてみることにした。
「毎晩死んだらどうなるのかを考えてしまって眠れないんだ」
「俺も子供のころはそうだったな。でも、大きくなるに連れて自然と考えなくなった。考えている暇がなくなってくるというか。だから大丈夫だよ」
「そうなんだ ありがとう」

どうやら大人になると考えなくなるらしい。




あれから十数年が経って、ジョブズのスピーチを見た。彼は「死」を常に隣り合わせとしていた。私が考えないようにしていた「死」を。
私は本当の死、というものがどういうものなのか分かっていないらしかった。身内では亡くなった人はまだいないし、親しい人が亡くなったこともなかった。そして自分が死の縁を彷徨ったことも無かった。

それが良いことなのかは分からないが、このままのほほんと死んだらただの幸せな人だろう。典型的日本人というか。

私は無職だけど親が食べさせてくれるし、小遣いもくれる。こうしてネットで駄文を上げたり自尊心を満たすことができる。不満がないと言ったら嘘になるけど、不自由は無いと言っても嘘ではない。

でも、本当は女の子とイチャイチャしたいし、友達もたくさん欲しい。自分が欲される人間になりたい。そして与えたい。もらいたい。楽しいことがしたい。綺麗な景色を見たい。バンドを組んでライブをしたい。

でも、もう私の人生は50年ほどで終わってしまうだろう。

どうしよう。そろそろ動くときだよね。

ハッピーはいつだってね今感じるもの。死を隣り合わせに。